今日のドリル 読み物しるし 0 / 14 登録不要・無料・順位なし
見る前に5分読むだけ 踊れなくていい 番組の演目名からあらすじが引ける 順位は出しません
05

演目を知る 有名な演目のあらすじと見どころ

番組に並ぶ演目名から、物語と見どころを引けるように。協会公演や発表会でよく踊られる演目を、題材の系統ごとに。

第一段舞台の上の人と物誰が何をしているかが見える
第二段曲の型と所作物語の流れと、振りの意味が読める
第三段音を聴く唄と語り、三味線の違いが聞こえる
第四段演目を知る番組の演目名から、物語と見どころが浮かぶ

娘の恋 — 女方の舞踊ほとんどが女性の恋心を描く(文化デジタルライブラリーの整理)

5-01

藤娘ふじむすめ

動画つき 長唄 上演 約約20分 娘・恋 変化・狂乱 動画つき
確かめた
タップで再生
YouTube:西川寛【日本舞踊】チャンネル(歌詞対応の章つき)
初めて見る人へ、ひとこと上演回数がいちばん多い曲。「置→出→クドキ踊り地チラシ」が教科書どおりなので、この曲で型を覚えると他の曲も読めます。
物語藤の枝を担いだ娘が現れ、浮気な男心を笠を使ってなじり、「藤音頭」で酒に酔い、夕暮れに雁を眺めて帰っていく。特定の筋はなく、娘の恋心のいろいろ。
主人公
藤の花の精(大津絵から抜け出した娘)
衣裳・姿
黒地に藤の縫い模様の振袖、藤紫の衣裳に変わる、黒塗りの笠
小道具
藤の枝・塗り笠・扇
題材の系統
変化物
  • クドキ:塗り笠の紐を口にくわえる男心への悔しさ。ここが物語の核
  • 藤音頭:鉦(かね)が鳴って酔う踊り地。意味は追わず華やかさを楽しむ
  • チラシ:最初の藤の枝が戻る空を見上げて幕。拍手はここ
客席で確かめる3つ(確かめたら印を)
5-02

京鹿子娘道成寺きょうがのこむすめどうじょうじ

動画つき 義太夫・長唄 上演 約歌舞伎で約70分。発表会では抜粋も 娘・恋 変化・狂乱 動画つき
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YouTube:西川寛【日本舞踊】チャンネル(歌舞伎座・章つき・79分)
初めて見る人へ、ひとこと大曲。衣裳が変わるたびに「別の顔」と思って見ると追えます。番組では「道行」「クドキ」など一部だけ踊ることも多いので、どの部分かを確かめて。
物語道成寺の鐘供養に現れた白拍子が、舞を条件に境内へ入る。恋心をさまざまな姿で踊るうち本性を現し、鐘に飛び込む。「一人の女の恋心の展覧会」。
主人公
白拍子花子(実は清姫の怨霊)
衣裳・姿
赤・紫・白など引き抜きで次々変わり、最後は蛇を示す鱗模様
小道具
手ぬぐい・鞨鼓・鈴太鼓・振り出し笠・中啓
題材の系統
道成寺物
  • クドキ「恋の手習い」手ぬぐいを使う切ない恋心
  • 鞨鼓の踊り・手踊り・鈴太鼓引き抜きで衣裳が次々変わる
  • 鐘入り鱗模様になって鐘へ。幕
客席で確かめる3つ(確かめたら印を)
5-03

鷺娘さぎむすめ

動画つき 長唄 上演 約目安20〜30分 娘・恋 変化・狂乱 動画つき
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YouTube:西川寛【日本舞踊】チャンネル(国立劇場・歌詞対応の章つき)
初めて見る人へ、ひとこと「傘の踊りは楽しむ場面、最後の苦しみは表情と手の震えを見る」。難曲として知られます。映画『国宝』にも登場。
物語雪の水辺に白無垢の娘。恋心を町娘の姿で華やかに踊るが思いはかなわず、鷺の姿に戻って地獄の責めに苦しみ、姿を消す。
主人公
白鷺の精=恋に苦しむ娘
衣裳・姿
白無垢→引き抜きで町娘の華やかな衣裳→終盤は鷺の羽模様
小道具
蛇の目傘・扇
題材の系統
変化物
  • 前半:白無垢と蛇の目傘の雪景色静かな置と出
  • 中盤:引き抜きで華やかな傘づくし楽しむ場面(踊り地
  • 終盤:地獄の責め表情と手の震えを見る
客席で確かめる3つ(確かめたら印を)
5-04

汐汲しおくみ

動画つき 長唄 上演 約目安15〜20分 娘・恋 変化・狂乱 動画つき
確かめた
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YouTube:西川寛【日本舞踊】チャンネル(立方:西川寛由)
初めて見る人へ、ひとこと「担いでいる桶=仕事、脱いだ衣=恋人の形見」と覚えれば筋が追えます。三代目坂東三津五郎が1811年に初演。
物語須磨に流された貴族・在原行平と恋仲になった海女の松風。行平が残した烏帽子と狩衣を身に着け、月夜の浜で汐を汲みながら思い出を偲ぶ(能『松風』由来)。
主人公
海女・松風
衣裳・姿
女が烏帽子と狩衣を着る「男装」が目印。海女の姿
小道具
汐汲桶・中啓・三蓋傘・縮緬の手ぬぐい
題材の系統
変化物
  • 汐汲桶を担いで汐を汲む所作仕事の場面から始まる
  • 烏帽子・狩衣を脱いでのクドキ脱いだ衣=恋人の形見
  • 三蓋傘(さんがいがさ)の踊り終盤の華やかな見せ場
客席で確かめる3つ(確かめたら印を)
5-05

黒髪くろかみ

動画つき 地唄(長唄版もある) 上演 約目安10分 娘・恋 上方舞 動画つき
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YouTube:日本伝統文化の会「地唄舞 黒髪」
初めて見る人へ、ひとこと動きを待たず、息と目線を見る曲。10分で動きは数えるほど。「次に動く瞬間」を待つ緊張が味わいです。
物語雪の夜、片袖を夫に見立てて独り寝る女のやるせない思い。黒髪(若さ)で始まり白雪(白髪)で終わり、女の一生を歌うとも言われる。
主人公
一人寝の女
衣裳・姿
素踊り(着流し)が基本
小道具
扇のみ
題材の系統
上方舞
  • 動きは極端に少ない「動かないことが表現」
  • 片袖を夫に見立てる布の扱いに心が出る
  • 地唄舞なら屏風と燭台、扇一本上方舞の代表曲
客席で確かめる3つ(確かめたら印を)
5-06

手習子てならいこ

動画つき 長唄 上演 約目安10〜12分 娘・恋 動画つき
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YouTube:西川寛【日本舞踊】チャンネル(立方:西川志乃柚)
初めて見る人へ、ひとこと娘物の基本形。娘役の「かわいらしさ」を見る曲で、発表会でよく出ます。1792年、四代目岩井半四郎の七変化の一つ。
物語春の日、日傘と手習いの草紙を持って道草をし、蝶を追い、お師匠さんへの淡い恋心をのぞかせる。
主人公
寺子屋帰りの娘
衣裳・姿
島田髷、娘の振袖
小道具
日傘・草紙
題材の系統
変化物
  • 日傘を開いたら「外」、閉じたら「内心」傘の開閉が心の切り替え
  • 蝶を追う当て振り無邪気さ
  • 師匠への恋心のクドキ「ちょっとおませな女の子」
客席で確かめる3つ(確かめたら印を)
5-07

屋敷娘やしきむすめ

動画つき 常磐津(長唄版もある) 上演 約目安10〜15分 娘・恋 短い 動画つき
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YouTube:結城寿子(前半)
初めて見る人へ、ひとこと番組に「常磐津」とあるか「長唄」とあるかで音楽が違います。どちらでも筋は同じ「休日の娘」。
物語待ちに待った宿下がり(休日)の日。傘と扇を持って外へ出て、素敵な男性との恋を夢想し、蝶と戯れる。「蝶々娘」の別名。
主人公
大名屋敷に奉公する腰元
衣裳・姿
武家奉公の娘らしい振袖
小道具
傘・扇
題材の系統
風俗舞踊
  • 「休日の喜び」の曲楽しい気分で見てよい
  • 小道具ごとに踊り分ける場面転換傘→扇→蝶
  • 基礎が大事とされ、必ず習う作品お弟子さんの発表会で多い
客席で確かめる3つ(確かめたら印を)
5-08

羽根の禿はねのかむろ

動画つき 長唄 上演 約目安10分 娘・恋 短い 子ども 動画つき
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YouTube:西川寛【日本舞踊】チャンネル(歌詞対応の章つき)
初めて見る人へ、ひとことお子さんや若いお弟子さんが踊ることが多い曲。数え唄が聞こえたら羽根つき。
物語正月の吉原、松飾りの見世先で禿が羽根つきをして遊ぶ。「ひとつ、ふたつ…」の数え唄。恋に憧れる少女の思い。
主人公
吉原の禿(遊女見習いの少女)
衣裳・姿
禿の振袖と髪型
小道具
羽子板・羽根
題材の系統
風俗舞踊
  • 子どもの役。可愛さを見る筋はいらない
  • 羽子板と羽根の当て振り「ひい、ふう、みい」で数える
  • 花魁への憧れ大人の恋を真似る無邪気さ
客席で確かめる3つ(確かめたら印を)
5-09

浅妻船あさづまぶね

動画つき 長唄 上演 約目安15分 娘・恋 変化・狂乱 動画つき
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YouTube:藤蔭善次朗(歌詞付き)
初めて見る人へ、ひとこと「絵から抜け出す」構図なので、幕開きの静止画を目に焼き付けてから見る。
物語玄宗皇帝と楊貴妃の恋から始まり、遊女のクドキ、羯鼓・鈴太鼓・中啓の舞へ。英一蝶の絵『朝妻船』から抜け出す構図。
主人公
琵琶湖・朝妻の船遊女(白拍子姿)
衣裳・姿
烏帽子・水干の男舞姿
小道具
鼓・鞨鼓・鈴太鼓・中啓
題材の系統
変化物
  • 幕開きの静止画烏帽子・水干で鼓を持ち舟に乗る姿。絵そのまま
  • 羯鼓・鈴太鼓・中啓小道具が次々出る
  • 女が男装=白拍子肘を張っていれば男の役
客席で確かめる3つ(確かめたら印を)
5-10

二人椀久ににんわんきゅう

動画つき 長唄 上演 約目安25〜30分 娘・恋 二人 動画つき
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YouTube:Japanese Dance channel(坂東寛二郎・寛凌重・歌舞伎座)
初めて見る人へ、ひとこと「夢オチ」と知っておくと、最後に一人残される久兵衛の虚しさが伝わります。長唄で最古級の難曲。
物語松山に入れあげて座敷牢に入れられた久兵衛が抜け出し、まどろむうち月光の中に松山が現れて逢瀬を楽しむが、幻と消える。
主人公
大坂の豪商・椀屋久兵衛と傾城・松山
衣裳・姿
久兵衛の着流し、松山の傾城姿。幻では久兵衛と揃いの衣裳
小道具
題材の系統
風俗舞踊
  • 二人が手をひらひらさせ前後左右に入れ替わる幻想の逢瀬
  • 月光の中の幻照明が変わる
  • 「夢オチ」結末の虚無
客席で確かめる3つ(確かめたら印を)

祝儀物と短い曲筋はない。おめでたい詞章と扇の技。番組の最初や最後に多い

5-11

松の緑まつのみどり

動画つき 長唄 上演 約約8分(前弾き約1分15秒) 祝儀 短い 素踊りが多い 動画つき
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YouTube:西川寛【日本舞踊】チャンネル(歌詞対応の章つき)
初めて見る人へ、ひとこと名披露目の定番。おめでたい曲なので筋は探さない。「粗が目立ちやすい」とも言われ、上手さがよく見える曲。
物語禿が「松の位の太夫」に成長して幸せになるように、と祈る祝儀曲。『伊勢物語』の「筒井筒」を引く。四世杵屋六三郎が娘の名披露目のために作曲。
主人公
廓の禿(比喩)
衣裳・姿
素踊りまたは禿・太夫の拵え
小道具
題材の系統
祝儀物
  • 前弾きの三味線冒頭1分は三味線だけ
  • 太夫の外八文字の歩き3分過ぎ。遊女の歩き方
  • 末広(扇)を開く締め「開き初めたる名こそ祝せめ」
客席で確かめる3つ(確かめたら印を)
5-12

鶴亀つるかめ

動画つき 長唄 上演 約目安10分 祝儀 短い 素踊りが多い 動画つき
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YouTube:心の會「長唄 鶴亀」
初めて見る人へ、ひとこと正月やお披露目の定番。番組の最初か最後に出ることが多い。
物語中国の新春の節会。帝が拝賀を受け、鶴と亀の舞を見たあと、月宮殿で自ら舞い、長生殿へ還る。能『鶴亀』由来。
主人公
帝と鶴・亀
衣裳・姿
素踊り(紋付袴)が多い
小道具
扇・中啓
題材の系統
祝儀物
  • 鶴の舞→帝の舞荘重な中に潤い
  • 三人なら鶴・亀・帝。一人なら帝人数で役が変わる
  • 「潤いのある中に荘重な気分」祝いの曲
客席で確かめる3つ(確かめたら印を)
杵屋勝壽「鶴亀」 この演目のページ
5-13

老松おいまつ

動画つき 長唄(常磐津にも別曲あり) 上演 約目安10〜15分 祝儀 素踊りが多い 松羽目 動画つき
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YouTube:石川県立音楽堂「邦楽と舞踊の会 長唄 老松」
初めて見る人へ、ひとこと「歌詞は祝詞、踊りは扇の技術を見る」。合方で唄が止まったら踊り手の扇に集中。
物語「実に治まれる四方の国」で始まる祝いの歌。神舞合方、松風合方という三味線の聴かせどころを経て段切へ。
主人公
老松の精(能『老松』由来)
衣裳・姿
素踊りが多い
小道具
題材の系統
祝儀物
  • 合方(三味線だけの間奏)が2回神舞合方・松風合方
  • 素踊りの扇の技歌詞は祝詞、踊りは扇
  • 常磐津の『老松』は別の曲番組の音楽表記で見分ける
客席で確かめる3つ(確かめたら印を)
5-14

島の千歳しまのせんざい

動画つき 長唄 上演 約目安10分 祝儀 素踊りが多い 動画つき
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YouTube:西川寛【日本舞踊】チャンネル(4K・歌詞対応の章つき)
初めて見る人へ、ひとこと「女が男装=白拍子」の見分けを覚える曲。水の名前が次々出てくる歌詞。
物語蓬莱の島で御代のめでたさを讃え、名水の故事と和歌を引き、春の若水で締める。1905年作の比較的新しい長唄
主人公
白拍子(白拍子の祖・島の千歳)
衣裳・姿
烏帽子・直垂・水干・白鞘巻
小道具
題材の系統
祝儀物
  • 烏帽子・直垂・水干の男舞姿女が男装=白拍子
  • 前半は格調高く、後半はリズミカル「水」の歌詞が続く
  • 「春立つ空の若水は」締めの祝い
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5-15

三番叟さんばそう

義太夫・長唄・常磐津など各種 上演 約目安15〜25分 祝儀 松羽目
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初めて見る人へ、ひとこと公演の幕開きに置かれることが多い曲。「祈り」なので筋はない。鈴の音を聞く。
物語能『翁』由来の天下泰平・五穀豊穣の祈り。鈴を振る「鈴ノ段」は種まきを思わせる所作。『操り三番叟』は人形のように踊る。
主人公
三番叟(翁の従者・神事の舞)
衣裳・姿
烏帽子・直垂、鈴と扇
小道具
鈴・扇
題材の系統
三番叟
  • 番組の一番目に出たら幕開きの祝い寿式三番叟・操り三番叟・舌出し三番叟
  • 鈴ノ段鈴を振る=種まき
  • 操り三番叟は人形振り糸で操られるように
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5-16

菊づくしきくづくし

動画つき 長唄 上演 約目安5〜7分 祝儀 短い 子ども 動画つき
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YouTube:西川寛【日本舞踊】チャンネル(4K・歌詞対応の章つき)
初めて見る人へ、ひとことお子さんが出たらこの曲。基本の型(腰・首・おすべり・袖)の見本として見る。
物語菊の名を連ねる歌詞。菊の花笠をかぶり、両手にも持って踊る。1775年『袖模様四季色歌』の「秋」。
主人公
菊の花笠の娘
衣裳・姿
娘の振袖に菊の花笠
小道具
花笠
題材の系統
風俗舞踊
  • 子どもや手ほどきのおさらい会で踊られる基本の型の見本
  • 菊の花笠頭と両手に
  • 腰の入れ方・首の振り・おすべり・袖の持ち方基本動作が全部入る
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5-17

京の四季きょうのしき

動画つき 上方端唄 上演 約目安5〜7分 祝儀 短い 上方舞 動画つき
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YouTube:日本舞踊 扇道会 公式TV「端唄 京の四季」
初めて見る人へ、ひとこと物語はない。初心者に最適な短い曲。「いま何の季節?」を当てながら見る。
物語春の東山の夜桜、夏の四条河原の夕涼み、秋の長楽寺の紅葉、冬の円山の雪見酒。季節ごとに扇が桜・傘・盃に化ける。
主人公
特定なし(京都の風物)
衣裳・姿
素踊りや芸妓風
小道具
題材の系統
風俗舞踊
  • 春夏秋冬の四段歌詞の地名と季節を追えば全部わかる
  • 扇が桜・傘・盃に見立ての練習に最適
  • 端唄=短い流行歌素踊りや芸妓風
客席で確かめる3つ(確かめたら印を)

男伊達・祭・物売り — 立役の舞踊職業や風俗を描く。笑ってよい曲も多い

5-18

越後獅子えちごじし

動画つき 長唄 上演 約目安15〜20分 男伊達・祭 獅子 動画つき
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YouTube:西川寛【日本舞踊】チャンネル「越後獅子」
初めて見る人へ、ひとこと男踊りの定番。晒しが出たら終盤。「布が波になる」瞬間を見る。
物語獅子頭をかぶって太鼓を打ち、故郷越後の妻や名物を歌い、最後は長い晒しを振って喝采のうちに幕。「江戸の路上ライブ」。
主人公
角兵衛獅子(越後の大道芸人)
衣裳・姿
浅葱の着物、納戸色の帯、赤い襦袢、手甲、獅子頭
小道具
獅子頭・太鼓・晒し
題材の系統
風俗舞踊
  • 置がなく、いきなり出太鼓の音から
  • 「軽快な中にもどこかひなびた哀愁」故郷を思う場面
  • 晒し(長い白布)を振る終盤の最大の見せ場
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5-19

供奴ともやっこ

動画つき 長唄 上演 約目安10〜12分 男伊達・祭 短い 動画つき
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YouTube:西川寛【日本舞踊】チャンネル(歌詞対応の章つき)
初めて見る人へ、ひとこと「笑って良い曲」。足拍子は所作台があるからよく響く。主人自慢の当て振りが楽しい。
物語吉原で主人を探しつつ、主人の格好良さを自慢して真似、拳酒や毛槍の所作を見せ、足拍子で締める。笑ってよい曲。
主人公
主人のお供に遅れた奴
衣裳・姿
奴の衣裳、大きな提灯
小道具
提灯・毛槍
題材の系統
変化物
  • 花道の出と「してこいな」七三で止まる登場の見せ場
  • 足拍子所作台が響く。一番の見どころ
  • 横ギバからの立ち上がり技を見せる
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5-20

雨の五郎あめのごろう

動画つき 長唄 上演 約目安15分 男伊達・祭 道行 動画つき
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YouTube:西川寛【日本舞踊】チャンネル(4K・歌詞対応の章つき)
初めて見る人へ、ひとこと「仇討ちの主人公の、恋する夜」。柔らかさと勇ましさの両方を見る。
物語春雨の夜、蛇の目傘をさした五郎が、大磯の遊女・化粧坂の少将の恋文を手に廓へ向かい、絡んできた男たちと立廻り。
主人公
曽我五郎(仇討ちの若者)
衣裳・姿
蛇の目傘、高下駄、荒若衆の拵え
小道具
蛇の目傘・恋文
題材の系統
曽我物
  • 艶やかなクドキ恋する夜。柔らかみ
  • 「いつか晴らさん父の仇」荒事の勇壮さに転じる
  • 豪快な立廻り所作ダテ
客席で確かめる3つ(確かめたら印を)
5-21

三社祭さんじゃまつり

動画つき 清元 上演 約目安15〜20分 男伊達・祭 二人 動画つき
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YouTube:宗家藤間流藤間勘十郎「三社祭」(猿之助×勘十郎)
初めて見る人へ、ひとこと二人踊りの定番。面をつけてからは「良いこと」「悪いこと」の当て振り合戦。
物語浅草神社の祭礼の山車人形が動き出す趣向。漁師兄弟が網を引くうち善玉・悪玉が乗り移り、面をつけて踊る。
主人公
漁師の兄弟+善玉・悪玉
衣裳・姿
漁師姿→善玉・悪玉の面
小道具
網・面・木綿の手ぬぐい
題材の系統
祭礼物
  • 二人一組の掛け合い息の合い方を見る
  • 「善」「悪」の面面をつける瞬間
  • 木綿手ぬぐいを綱に見立て善の綱
客席で確かめる3つ(確かめたら印を)
5-22

玉屋たまや

動画つき 清元 上演 約目安10分 男伊達・祭 短い 動画つき
確かめた
タップで再生
YouTube:Japanese Dance channel(坂東寛二郎)
初めて見る人へ、ひとこと江戸の路上の物売りをそのまま踊る。洒落を全部わからなくても「売り歩いている」とわかれば十分。
物語首から「玉屋」の箱を下げ、傘を持って登場。「さあさあ お馴染みの玉屋でござる」と口上を述べ、玉づくしの洒落でシャボン玉を吹く。
主人公
シャボン玉売り
衣裳・姿
脚絆に草鞋、ほっかむり、看板代わりの傘
小道具
玉屋の箱・傘
題材の系統
風俗舞踊
  • 口上から始まる「玉屋でござる」
  • シャボン玉を吹く当て振り洒落づくしの歌詞
  • 江戸の物売りの実況中継風俗舞踊の代表
客席で確かめる3つ(確かめたら印を)
5-23

団子売だんごうり

動画つき 義太夫 上演 約目安15分 男伊達・祭 二人 動画つき
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YouTube:扇流創流50周年記念公演(扇梅芳・若柳吉翔)
初めて見る人へ、ひとこと義太夫の音楽を知るのに向く曲。夫婦役の掛け合いは、実際の夫婦や師弟が踊ることも。
物語大坂天神橋に餅屋台を担いで来た夫婦が、杵と臼で餅をつき、商いが一息つくとおどけた踊りを踊る。五穀豊穣・子孫繁栄の祝意。
主人公
団子売の夫婦、杵造とお臼
衣裳・姿
物売りの夫婦
小道具
杵・臼・屋台
題材の系統
風俗舞踊
  • 夫婦の息の合った餅つき二人踊り
  • 義太夫の太い三味線人形浄瑠璃から
  • おどけた踊り笑ってよい
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5-24

俄獅子にわかじし

動画つき 長唄 上演 約目安15分 男伊達・祭 獅子 動画つき
確かめた
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YouTube:Japanese Dance channel(坂東寛十胤・先斗町歌舞練場)
初めて見る人へ、ひとこと筋を追わず、祭りの賑わいを見る曲。獅子が出ても怖い曲ではない。
物語吉原の年中行事「俄(にわか)」で芸者や幇間が仮装し即興芸を練り歩く様子。獅子が登場して軽やかに舞う。
主人公
吉原の芸者と鳶頭
衣裳・姿
芸者・鳶頭の拵え
小道具
獅子頭
題材の系統
祭礼物
  • 毛振りのない軽快な獅子石橋物の獅子とは別
  • 江戸の粋と緩急祭りの賑わい
  • 「ストーリーがシンプルで初心者向け」解説サイトも明記
客席で確かめる3つ(確かめたら印を)
5-25

勢獅子きおいじし

常磐津 上演 約目安20〜30分(群舞) 男伊達・祭 獅子
確かめた
初めて見る人へ、ひとこと筋より賑わい。大勢が出る曲なので、教室の総出演やフィナーレに置かれることが多い。
物語山王祭の御神酒所で、手古舞・木遣り・曽我の夜討ちの物語・ぼうふら踊り・獅子の狂い・ひょっとこ踊りが次々に。「祭りのダイジェスト」。
主人公
鳶頭2人と芸者たち
衣裳・姿
鳶頭の半纏、芸者の手古舞姿
小道具
獅子頭・木遣り
題材の系統
祭礼物
  • 変化に富む構成木遣りが聞こえたら祭り
  • 獅子頭をかぶる勇壮な狂い終盤
  • 群舞大勢で踊る華やかさ
客席で確かめる3つ(確かめたら印を)
5-26

廓八景くるわはっけい

動画つき 常磐津 上演 約目安10〜15分 男伊達・祭 素踊りが多い 短い 動画つき
確かめた
タップで再生
YouTube:飯塚雅幸「常磐津 廓八景 藤間知枝」
初めて見る人へ、ひとこと「八景」は8つの景色。歌詞の地名と扇の見立てが対応する。
物語近江八景に見立てた吉原八景。あっさりした曲風で、七世坂東三津五郎の振付以来、素踊りの男踊りでよく踊られる。
主人公
特定なし(吉原の景)
衣裳・姿
素踊り
小道具
題材の系統
風俗舞踊
  • 風景八つを扇で描く地名の歌詞を追う
  • 素踊りの扇見立ての技
  • 常磐津のあっさりした曲
客席で確かめる3つ(確かめたら印を)
5-27

女伊達おんなだて

動画つき 長唄 上演 約目安15分 男伊達・祭 娘・恋 動画つき
確かめた
タップで再生
YouTube:西川寛【日本舞踊】チャンネル「女伊達」
初めて見る人へ、ひとこと「強い女+色気」の二面性。立廻りで男を投げ飛ばす場面が痛快。
物語奴島田に派手な着物、尺八を持って登場。大坂の男伊達をあしらい、女心のクドキのあと立廻り。
主人公
吉原仲之町の女伊達(俠客の女)
衣裳・姿
派手な着物、奴島田、尺八
小道具
尺八・傘
題材の系統
風俗舞踊
  • 所作ダテ(舞踊的な立廻り)強い女
  • 女心のクドキ色気
  • 引き抜き衣裳が変わる
客席で確かめる3つ(確かめたら印を)
5-28

近江のお兼おうみのおかね

動画つき 長唄 上演 約目安15分 男伊達・祭 娘・恋 動画つき
確かめた
タップで再生
YouTube:Tomika Nakamura(中村富美香・国立大劇場)
初めて見る人へ、ひとこと娘物なのに恋の曲ではない珍しい曲。晒しの布さばきを見る。
物語琵琶湖畔で暴れ馬の手綱を高下駄で踏んで止めた伝説の女が、漁師とやり合い、盆踊りを踊り、晒しを振る。
主人公
怪力の女・お兼
衣裳・姿
田舎娘風、晒しを持つ
小道具
晒し・手綱
題材の系統
風俗舞踊
  • 終盤の布晒し越後獅子と並ぶ晒しの曲
  • 「恋でなく力の女」文化デジタルライブラリーの分類
  • 盆踊りの場面リズムを楽しむ
客席で確かめる3つ(確かめたら印を)

道行・狂乱・大曲二人の旅、哀しみの人、正体を現す仕掛け

5-29

保名やすな

動画つき 清元 上演 約目安20分 変化・狂乱 動画つき
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YouTube:日本舞踊お稽古所(藤間槙之輔)「清元 保名」
初めて見る人へ、ひとこと「筋がないのが正解」。春の野の風景と男の孤独を見る。清元の高い声が似合う。
物語無実の罪で自害した恋人・榊の前の幻を求め、春の野をさまよう。蝶に心を寄せ、落ちている小袖を恋人のものと思う。
主人公
安倍保名(陰陽師)
衣裳・姿
狂乱を示す乱れ髪と小袖
小道具
小袖・扇
題材の系統
狂乱物
  • 筋と関係ない詞章で「風情を見せる」春の野の風景
  • 哀→明→哀の転調気分の揺れ
  • 狂乱物=哀しみの人が歩き回る乱れ髪と小袖
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5-30

吉野山(道行初音旅)よしのやま

動画つき 清元・義太夫 上演 約目安30〜40分 道行 二人 動画つき
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YouTube:西川陽子日本舞踊「清元 吉野山」(名古屋をどり)
初めて見る人へ、ひとこと「男が語り、女が聞く場面が眼目」。忠信の正体は狐、と知って見ると鼓への反応が読める。
物語義経を追う静と、初音の鼓に惹かれて供をする忠信が、桜の吉野山で休息。忠信が屋島の合戦の物語を語って踊る。
主人公
静御前と佐藤忠信(実は狐)
衣裳・姿
静の旅姿、忠信の狐を暗示する衣裳
小道具
初音の鼓・扇
題材の系統
道行
  • 二人道行の基本男が語り、女が聞く
  • 忠信の「物語」兜の引き合い、継信の討死を踊る
  • 桜の吉野山春の景色
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5-31

積恋雪関扉(関の扉)つもるこいゆきのせきのと

動画つき 常磐津 上演 約歌舞伎では1時間超。発表会は下の巻のみも 変化・狂乱 松羽目 動画つき
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YouTube:西川寛【日本舞踊】チャンネル「関の扉」
初めて見る人へ、ひとこと常磐津の代表的な大曲。「ぶっかえりの瞬間を待つ」。番組が「下の巻」なら墨染の登場から。
物語逢坂山の関所で宗貞と小町姫が再会。関守の正体が謀反人と分かり、桜の木から墨染が現れて闘う。
主人公
関守関兵衛=実は大伴黒主、桜の精・墨染
衣裳・姿
関兵衛の関守姿→ぶっかえりで大伴黒主に。墨染は傾城姿→桜の精
小道具
大盃・斧
題材の系統
松羽目物
  • 大盃に映る北斗七星の占い上の巻の見せ場
  • 桜の木から墨染が現れる下の巻
  • ぶっかえり正体を現す瞬間を待つ
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5-32

賤機帯しずはたおび

動画つき 長唄 上演 約目安20分 変化・狂乱 松羽目 二人 動画つき
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YouTube:西川寛【日本舞踊】チャンネル「賤機帯」
初めて見る人へ、ひとこと狂乱物の型。「舟長の同情に気づくと物語が読める」。
物語隅田川の渡し場で舟長にからかわれながら、我が子を思って一心に踊る狂女。舟長がやがて慰める。謡曲『隅田川』『班女』『桜川』から。
主人公
子を探す狂女・班女と舟長
衣裳・姿
狂女の旅姿、舟長の棹
小道具
笹・棹
題材の系統
狂乱物
  • 狂乱物=哀しみの人が歩き回る乱れ髪と笹
  • 舟長の同情気づくと物語が読める
  • 道行クドキ・音頭と変化松羽目の能形式
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5-33

鏡獅子かがみじし

動画つき 長唄 上演 約目安50分。発表会では抜粋も 獅子 変化・狂乱 動画つき
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YouTube:西川寛【日本舞踊】チャンネル「鏡獅子」(国立劇場)
初めて見る人へ、ひとこと「前半は娘の可憐さ、後半は毛振りの迫力」。映画『国宝』でも知られる。
物語大奥の御小姓・弥生が将軍の前で踊るうち、獅子頭に魂が宿って引き寄せられる。胡蝶の踊りを経て、獅子の精が毛を振る。
主人公
御小姓・弥生と獅子の精
衣裳・姿
弥生の振袖→獅子の白い毛と衣裳
小道具
二枚扇・獅子頭・牡丹
題材の系統
石橋物
  • 一人で娘と獅子を踊り分ける前半は可憐、後半は迫力
  • 二枚扇弥生の踊りの見せ場
  • 毛振り獅子の精の狂い
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06 公演に行く 番組の読み方・予習・当日のマナー

協会公演、おさらい会、名披露目。番組(プログラム)の読み方、見る前の予習3ステップ、当日の拍手と作法、終わったあとに踊り手へ言うこと。家族が出演するときの見方も。
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