藤娘ふじむすめ
- 主人公
- 藤の花の精(大津絵から抜け出した娘)
- 衣裳・姿
- 黒地に藤の縫い模様の振袖、藤紫の衣裳に変わる、黒塗りの笠
- 小道具
- 藤の枝・塗り笠・扇
- 題材の系統
- 変化物
- クドキ:塗り笠の紐を口にくわえる男心への悔しさ。ここが物語の核
- 藤音頭:鉦(かね)が鳴って酔う踊り地。意味は追わず華やかさを楽しむ
- チラシ:最初の藤の枝が戻る空を見上げて幕。拍手はここ
上演回数がいちばん多い曲。「置→出→クドキ→踊り地→チラシ」が教科書どおりなので、この曲で型を覚えると他の曲も読めます。
『藤娘』(ふじむすめ)は、長唄で踊られる日本舞踊(歌舞伎舞踊)の演目です。主人公は藤の花の精(大津絵から抜け出した娘)。上演時間は約20分。題材の系統は変化物。 最終更新 2026-09-20
歌舞伎では役者が黒地に藤の縫い模様の振袖、藤紫の衣裳に変わる、黒塗りの笠で踊りますが、日本舞踊の発表会や協会公演では、紋付袴や着物のままの素踊りで踊られることも多く、衣裳の早替わり(引き抜き・ぶっかえり)が省かれる場合があります。舞台装置も屏風や松羽目だけの簡素なことが普通です。振りは流派によって違い、同じ『藤娘』でも先生ごとに見どころの置き方が変わります。番組に「長唄」とあれば地方(演奏者)が生で演奏し、テープ(録音)のこともあります。素踊りのときは「藤の枝・塗り笠・扇」を扇や手ぬぐいの見立てで表すので、小道具が何に見えるかを当てるのが楽しみ方です。
映画『国宝』(2025)では二人で踊る『二人藤娘』として登場します。日本舞踊の会では一人で踊るのが普通で、発表会でもっとも多く見かける演目です。 映画『国宝』の演目一覧と、公演で見るには
上演回数がいちばん多い曲。「置→出→クドキ→踊り地→チラシ」が教科書どおりなので、この曲で型を覚えると他の曲も読めます。 藤の枝を担いだ娘が現れ、浮気な男心を笠を使ってなじり、「藤音頭」で酒に酔い、夕暮れに雁を眺めて帰っていく。特定の筋はなく、娘の恋心のいろいろ。
クドキ:塗り笠の紐を口にくわえる(男心への悔しさ。ここが物語の核)。藤音頭:鉦(かね)が鳴って酔う(踊り地。意味は追わず華やかさを楽しむ)。チラシ:最初の藤の枝が戻る(空を見上げて幕。拍手はここ)。
音楽は長唄。上演時間は約20分。題材の系統は変化物。衣裳は黒地に藤の縫い模様の振袖、藤紫の衣裳に変わる、黒塗りの笠。
笠の紐を口にくわえる場面を見た/鉦が鳴る「藤音頭」で拍子が変わった/最後に藤の枝を担いで空を見上げた。