今日のドリル 読み物しるし 0 / 14 登録不要・無料・順位なし
見る前に5分読むだけ 踊れなくていい 番組の演目名からあらすじが引ける 順位は出しません
03

曲の型と所作 オキ・クドキ・チラシ、当て振り

ほとんどの曲は同じ「型」で進みます。型を知ると、いま物語のどこにいるかがわかる。振りには「歌詞をそのまま表す」ものと「別のものに見立てる」ものがあります。

第一段舞台の上の人と物誰が何をしているかが見える
第二段曲の型と所作物語の流れと、振りの意味が読める
第三段音を聴く唄と語り、三味線の違いが聞こえる
第四段演目を知る番組の演目名から、物語と見どころが浮かぶ

曲の型はじまりから終わりまでの流れ

3-1

五段の型 — 置・出・クドキ・踊り地・チラシ

動画つき 読むのに約21分 まずここ
確かめた
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YouTube:西川寛【日本舞踊】チャンネル「藤娘」(歌詞対応の章つき)
ひとことでほとんどの曲は「置(暗い舞台で唄だけ)→ 出(人物登場)→ クドキ(心情)→ 踊り地(リズム)→ チラシ(締め)」。藤娘は教科書どおりなので、この一曲で型を体に入れる。
  • 置と出=序、クドキ=破、踊り地とチラシ=急文化デジタルライブラリーの整理。『供奴』『越後獅子』は置がない。『娘道成寺』は入れ替わる。
  • クドキが「物語」。ここだけは筋を追う動きが遅くなり、袖・手ぬぐい・笠の紐を口にくわえるなど心情の所作が出る。
  • 踊り地は筋を離れて踊る時間当時の流行歌が入る「手踊り」。意味を探さず、足拍子と手の切れを楽しむ。「同じ振りに見える」のはここ。
舞台では、この順に見る
STEP 1動画の「注目ポイントへ」で、出 → クドキ → 踊り地 → チラシ を順に見る各1分ずつでよい
STEP 2客席で「いま何段目か」を心の中で言う暗い=置、登場=出、遅い=クドキ、速い=踊り地、最初の道具が戻る=チラシ
つまずきやすいところ
  • クドキと踊り地の境がわからない地方の唄が「語り」から「流行歌風」に変わり、テンポが上がる。踊り手が小道具を置く。
  • チラシが短くて気づかない最初に持っていた小道具(藤の枝)が戻ってきたら終わりが近い。拍手の準備。
確かめること
図で確かめる:五段の型
暗い舞台・唄だけ人物が現れるクドキ心情・物語の核踊り地リズム・手踊りチラシ締め・幕※ 供奴・越後獅子のように「置」がない曲、娘道成寺のようにクドキと踊り地が入れ替わる曲もあります(文化デジタルライブラリー)

所作を読む振り・見得・体の違い

3-2

当て振りと見立て — 歌詞が振りになる

動画つき 読むのに約3分 まずここ
確かめた
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YouTube:キッズ伝統芸能体験事務局「2分でなるほど!踊りの表現 その2 動物を表す」
ひとことで「山」で手が山の形、「酒」でお酌。歌詞をそのまま動きにするのが当て振り。歌詞が聞き取れなくても、振りが「名詞」を教えてくれる。
  • 当て振り=歌詞の名詞・動詞をそのまま文化デジタルライブラリー「当て振り」。初心者の最短の入口。
  • 見立て=別のものに見せる扇が盃に、手ぬぐいが綱に。当て振りの発展形。
  • 「恥じらいは首をかしげ、悲しみは顔を伏せる」瑞鳳流の解説。感情も型で示される。手紙を書く、髪を直す、涙を拭く。
舞台では、この順に見る
STEP 1動画で「動物」の振りを3つ見る2分半
STEP 2客席で、名詞を1つ聞き取って、その振りを探す「月」「花」「舟」「酒」あたりが多い
STEP 3わからない振りは「感情の型」と考える首をかしげる・顔を伏せる・袖で顔を隠す
つまずきやすいところ
  • 歌詞が全く聞き取れない先に 05 演目 で歌詞の要点を読む。名詞3つ知っていれば振りが拾える。
  • 全部が当て振りに見えない当て振りはクドキに集中。踊り地はリズムの振り。
確かめること
男女の演じ分け:同シリーズ vol.2(2分半)

同じ事務局の「踊りの表現 その1 男女の演じ分け」。3-4 で使います。YouTube で見る

3-3

見得・間・足拍子 — 止まる瞬間と、床を踏む音

動画つき 読むのに約15分 二度目に
確かめた
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YouTube:西川寛【日本舞踊】チャンネル「供奴」(歌詞対応の章つき)
ひとことで音楽が止まり、踊り手が止まる一瞬に感情が凝縮する(キメ・見得)。「動きと静止のバランス」が踊り手の技量。足拍子は所作台があるから響く。
  • 見得・キメ=止まるのが仕事歌舞伎では見得で掛け声が飛ぶ。日本舞踊の会では拍手が起きることもある(周囲に合わせる)。
  • 間(ま)=動と静の呼吸「所作の速さより間の取り方や呼吸を見る」(梅川壱ノ介)。上手い人ほど止まっている時間が怖くない。
  • 足拍子=床を踏むリズム『供奴』の足拍子と「横ギバからの立ち上がり」が一番の見どころ。
舞台では、この順に見る
STEP 1「注目ポイントへ」で 13:09 の足拍子を見る音を聞く
STEP 2客席で、止まった瞬間に3つ数える見得の長さを体で覚える
STEP 3足拍子が来たら、床の音に耳を澄ます所作台の桧の音
つまずきやすいところ
  • 止まっているとき退屈そこが一番の見せ場。目線・指先・息を見る。
  • 足拍子が聞こえない所作台がない会場や、録音で踊る会では響きにくい。
確かめること
3-4

女の役と男の役の見分け — 肘と足先

動画つき 読むのに約3分 まずここ
確かめた
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YouTube:キッズ伝統芸能体験事務局「2分でなるほど!踊りの表現 その1 男女の演じ分け」
ひとことで肘が体に寄って足先が内向き=女の役。肘を横に張って足先が外向き=男の役。素踊りでは、これが役を見分ける唯一の手がかり。
  • 女:膝を寄せて内股、腕は内にひねって手を伏せるなで肩に見せるため肩を後ろに落とす。
  • 男:かかとをこぶし分あけて足先は外、肘を張る手のひらを見せてよい。
  • 一人で男と女を踊り分ける曲がある『鏡獅子』の弥生と獅子、『関の扉』。切り替わる瞬間が見どころ。
舞台では、この順に見る
STEP 1動画で男女の違いを見る2分半
STEP 2客席で、踊り手の肘と足先だけを10秒見る役を判定
STEP 3女性の踊り手が男の役、男性が女の役を踊っていたら、その技を見る日本舞踊は性別を問わない
つまずきやすいところ
  • 女性が男役を踊っているのがわからない『島の千歳』『浅妻船』の烏帽子・水干=白拍子は「女が男装」。肘を張っていれば男の役。
確かめること
図で確かめる:女の役と男の役
女の役肘は体に寄せる手は伏せぎみ膝を寄せ、足先は内男の役肘を横に張る手は見せてよい足を開き、足先は外素踊り(紋付・着流し)では、これが役を見分ける唯一の手がかり
3-5

引き抜き・ぶっかえり・人形振り — 変わる瞬間

動画つき 読むのに約31分 二度目に
確かめた
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YouTube:西川寛【日本舞踊】チャンネル「鷺娘」(国立劇場・歌詞対応の章つき)
ひとことで衣裳がパッとはがれる「引き抜き」、肩の糸を引いて上衣が裏返る「ぶっかえり」は「別の顔・正体」への切り替え。人形のように踊る「人形振り」は興奮の極み。
  • 引き抜き=後見が糸を抜いて上の衣裳をはがす『鷺娘』『女伊達』『娘道成寺』。衣裳が変わる=心か役が変わる。
  • ぶっかえり=正体を現す『関の扉』『将門』。偽っていた姿から本性へ。
  • 人形振り=人形のような身振り『櫓のお七』『奥庭狐火』。異常なほど高ぶった心。
舞台では、この順に見る
STEP 1「傘づくし」の章で引き抜きの瞬間を見る後見の手も見える
STEP 2客席で衣裳が変わったら「何に変わった?」と考える娘→鷺、人間→鬼
つまずきやすいところ
  • 引き抜きが速すぎて見えない後見が踊り手の後ろに寄ったら合図。0.5倍速で動画を見ておくと当日わかる。
確かめること
この章を終えたら

04 音を聴く 長唄・清元・常磐津・義太夫の聞き分け

歌詞が聞き取れなくても大丈夫。「唄っているか、語っているか」「三味線が高いか低いか」だけで、曲の性格が聞こえてきます。
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