結論から。日本舞踊の番組(ばんぐみ=プログラム)は、1曲ごとに「番号」「音楽の種類+曲名」「踊り手の名前」「地方(じかた=演奏者)の名前」の4つが縦に並んでいます。家族・知人が出る会なら、まず名前で出番の番号を探し、そこから到着時刻を逆算します。曲名はこのサイトの演目ページで引けば、それがそのまま予習になります。
日本舞踊の番組には何が書いてある?
1曲ごとに、番号・音楽の種類と曲名・踊り手の名前・演奏者の名前が書かれています。 番組の型の図は見方ページ「番組の読み方」に載せています。
書き方は会によって違いますが、だいたい次の形です。
| 書かれる場所 | 例 | 読み取れること |
|---|---|---|
| 番号 | 五、六(漢数字が多い) | その日の何番目の出番か |
| 音楽の種類+曲名 | 長唄 藤娘 | 何の音楽で、どんな話か |
| 踊り手 | 花柳◯◯ | 流派と、名取かどうか |
| 地方 | 唄 杵屋◯◯/三味線 杵屋◯◯ | 生演奏かどうか |
| 注記 | 素踊り、後見 ◯◯ | 衣裳をつけるか、助ける人は誰か |
あくまで目安で、地方の名前を省いた番組や、一覧表の形にした番組もあります。
曲名の前の「長唄」「清元」は何?
曲名の前の言葉は、伴奏する音楽の種類です。 長唄・清元・常磐津・義太夫・地唄・端唄などがあり、同じ曲名でも音楽が違うと別の曲になることがあります。
たとえば『老松』は長唄にも常磐津にもあり、番組の音楽表記で見分けます(コトバンク「老松」)。音の聞き分けは長唄・清元・常磐津・義太夫の聞き分け方で。
曲名が長くて読めないときは?
正式な題名(本名題)は長くても、ふだんは短い通称で呼ばれている曲が多いので、聞き覚えのある部分で探します。 『京鹿子娘道成寺(きょうがのこむすめどうじょうじ)』は『娘道成寺』、『積恋雪関扉(つもるこいゆきのせきのと)』は『関の扉』です(文化デジタルライブラリー「京鹿子娘道成寺」)。
曲名に「娘」「奴」「獅子」が入っていれば、それが主人公の目印です。
踊り手の名前はどう読む?
「花柳◯◯」「藤間◯◯」のように流派名から始まる名前は、家元から芸名を許された名取(なとり)の名前です。 名取は、修業を重ねた弟子に家元が流派の名を許す制度と説明されています(コトバンク「名取」、藤間恵都子教室)。
名取前のお弟子さんは本名で載ることが多いと言われます。師範や家元の書かれ方は名取・師範・家元の違いにまとめました。読み方は難しい名前が多いので、ふりがながなければ無理に読まず、終演後は「◯◯さん」と本名で声をかけて大丈夫です。
家族の出番はどう探す?
名取名か本名で番号を探し、その番号の前の曲数から到着時刻の目安をつけます。 名取名を知らないと見つけにくいので、招かれた時点で本人に「何番目に出るか」「番組に載る名前」を聞いておくのが確実です。
子どもは何人かで1曲を踊ることがあり、そのときは名前が横に並ぶ「連名」になります。1曲は数分から数十分と幅があるので(1曲は何分?)、出番の30分前には席に着いておくと安心です。全体の長さの読み方は公演は全体で何時間?で。
番組をもらったら、開演前に何をすればいい?
見たい曲を2〜3曲選んで、曲名を演目ページで引いておくだけで十分です。 全部を予習する必要はありません。
- 家族・知人の出番に印をつける
- その曲の音楽の種類(長唄・清元など)を見る
- 曲名をこのサイトの演目ページで引き、あらすじと見どころを3行だけ読む
「素踊り」とあれば、役は衣裳ではなく体と扇で表されます(素踊りとは?)。番組は終演後に感想を伝えるときのメモにもなるので、持ち帰っておきましょう。
このサイトで次に読む
- 番組(プログラム)の読み方 — 番組の型を図で確かめる
- 藤娘 — 番組でよく見かける長唄の代表曲。あらすじと見どころ