結論から。日本舞踊の公演の長さは、曲の長さではなく「会の種類」で決まります。解説付きの入門公演は約1〜2時間、劇場が主催する鑑賞会は2〜3時間、地域の合同公演や社中の発表会は朝から夕方までの半日〜終日型もあります。到着は開演の20〜30分前が目安です。
日本舞踊の公演は全体で何時間かかる?
1時間ちょっとで終わる会から、6時間近い会まであります。演目が短いぶん曲数で長さが決まるため、「何曲並んでいるか」がそのまま所要時間になります。
あくまで実在の公演の告知から拾った例で、会によって違います。
| 会の種類 | 全体の長さ | 実例 |
|---|---|---|
| 解説付きの入門公演 | 約1〜2時間 | 『歌舞伎座で学ぶ日本舞踊』は1回1曲で約70分。国立劇場の巡回公演は14:00開演で約2時間 |
| 劇場主催の鑑賞会 | 約1時間半〜3時間 | 国立劇場「舞の会-京阪の座敷舞-」は15:00開演・17:40終演予定。同月のレクチャー公演は19:00開演・20:30終演予定 |
| 協会の支部公演・地域の合同公演 | 半日〜終日 | 東広島舞踊協会45周年公演は開場10:15/開演11:00/終演17:00。城西舞踊会ゆかた会は12:00〜19:30の出入り自由型 |
| 社中の発表会 | 3〜5時間程度 | 曲数次第。10〜20曲並べば数時間になります |
家族や知人に招かれて行くのは、いちばん下の2つです。つまり「全部見ると長い会」に呼ばれている、と考えておくと計画が立てやすくなります。
何時に会場へ行けばいい?
開演の20〜30分前が目安です。舞踊家の梅川壱ノ介さんも鑑賞の心得として「開演20〜30分前到着」を挙げています(日本舞踊の鑑賞マナー)。
チラシに「開場」の時刻が書いてあれば、それに合わせて行けば確実です。開場は開演の30〜45分前が通例で、実際の告知でも「開場12:15/開演13:00」(おかやま日本舞踊公演)、「開場10:30/開演11:00」(ひょうご名流舞踊の会)のように書かれています。番組(プログラム)を受け取って席で目を通す時間を取れるので、開場に合わせて着くのがいちばん楽です。
家族の出番だけ見て、途中で帰ってもいい?
構いません。長い会では、出番の20〜30分前に着席し、終わったら退出する人も普通にいます。出入りは曲と曲のあいだ、拍手が起きているタイミングにします。曲の途中で立つと、暗い客席で音が響きます。
ただし注意が1つあります。昼夜二部制で「完全入替制」と書かれている公演は、同じ券で出入りできません。日本舞踊協会東京支部の公演には昼11:00/夜16:45開演・全席自由・完全入替制の例があります(日本舞踊協会 公演情報)。逆に、地域の合同公演には入場無料・出入り自由の終日型も多く、こちらは気楽に途中から入れます。
昼の部と夜の部、どちらを選ぶ?
出演者がいるなら、その人が出る部を選ぶだけです。決まっていないなら昼の部をおすすめします。
昼夜二部制は珍しくなく、「名古屋をどり」は昼11:00/夜17:00の二部(名古屋をどり公式)。昼の部は終演が夕方なので、初めてなら帰りの時間を気にせず見られます。二部制の会は昼夜で番組(演目)が違うことが多いので、チラシで演目を見比べて、知っている曲が入っているほうを選ぶのも手です。
長い会を最後まで楽しむコツ
先に「帰る時刻」を決めておくことです。番組が手に入ったら、目当ての出番の曲を探し、その前後2〜3曲を「必ず見る範囲」と決めます。残りは席を立って休んでも、ロビーで過ごしても構いません。
日本舞踊の会は、もともと「全部を通しで見る」前提で組まれていない会が多いのが実情です。終日型の会に出入り自由と書かれているのは、そのためです。→ 公演の種類
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