結論から。日本舞踊の発表会では、主催者が明確に許可していない限り、上演中の写真・動画は撮りません。家族の出番でも同じです。 舞台姿は、教室が手配する舞台写真やDVDで残すのが普通です。撮っていいのは、会場の案内で認められたロビーでの記念撮影など、上演の外の場面だけです。
日本舞踊の発表会で、写真は撮っていい?
上演中は撮りません。発表会でも、撮影は主催者の案内に従うのが原則です。 「フラッシュなしなら大丈夫」も自己判断になります。
舞踊家の梅川壱ノ介さんは、写真撮影や録音・録画は「主催者の案内に従うことが大切」とし、「『フラッシュを焚かなければ大丈夫』と自己判断せず、開演前のアナウンスや会場掲示を確認しましょう」と書いています(梅川壱ノ介 日本舞踊を見に行く際の基本マナー)。
劇場の規則はさらに厳しく、国立劇場は「上演中におけるカメラ、スマートフォン、ビデオカメラ等での撮影・録音は一切お断り」とし、舞台だけでなく客席の撮影もできないとしています(国立劇場 よくあるご質問)。
なぜ、家族の出番でも撮ってはいけないの?
画面の光とシャッター音が、周りの客と踊り手の両方の邪魔になるからです。 客席は暗く、スマートフォンの画面は思った以上に目立ちます。
梅川さんは上演中のマナーとして、まず「『音』と『光』を極力立てないこと」を挙げ、携帯電話は「マナーモードではなく電源オフ」を勧めています(梅川壱ノ介)。日本舞踊は、止まった形や間(ま)を味わう芸です。静かな場面ほど、小さな音や光が舞台全体の空気を崩します。
発表会の客席にいるのは、ほかの出演者の家族でもあります。自分の家族の出番が終わったあとも、隣の席では誰かの家族が踊っています。
家族の舞台姿は、どうやって残す?
教室が手配する舞台写真やDVDを、出演する本人を通じて申し込むのが一般的です。 舞台写真は、照明や立ち位置を知った専門のカメラマンが撮ります。
ある教室は発表会の費用の内訳に「DVDや写真」を挙げています(藤蔭善次朗舞踊教室)。日本舞踊を含む舞台・発表会の撮影を請け負う業者もあり、スチール写真と動画の両方に対応しています(舞台・発表会撮影 Toru Toru)。
写真やDVDが出演料に含まれるか、別に申し込むかは会によって違います。家族として欲しいときは、本番前に本人から先生に確かめてもらうのが確実です。
撮っていい場面はある?
会場の案内で禁止されていなければ、開演前や終演後のロビーでの記念撮影は一般的です。 発表会によっては、撮影できる場面や範囲を決めている場合もあります(梅川壱ノ介)。
以下はあくまで目安です。会や会場によって違うので、当日のアナウンスと掲示を優先してください。
| 場面 | 目安 |
|---|---|
| 上演中の舞台 | 撮らない(明確な許可がある場合を除く) |
| 幕間・休憩中の客席 | 撮らない(国立劇場は客席の撮影も禁止) |
| ロビーの看板・番組 | 案内に従えば撮れることが多い |
| 終演後、出演者との記念写真 | 本人に一声かけてから |
| 楽屋 | 招かれた場合だけ。勝手に入らない |
ロビーで撮るときは、ほかの出演者や客が写り込まないように向きを選びます。和ものびとも、写真撮影や録画は「明確に許可されている場合を除いて禁止」と案内しています(和ものびと)。
SNSに載せてもいい?
載せる前に、出演した本人に一声かけます。 出演者の名前(名取名)や教室の事情があり、載せてほしくない人もいるからです。
教室から買った舞台写真は、教室やカメラマンの作品でもあります。投稿したいときは、本人を通じて教室の考えを聞いてからにすると安心です。感想を伝える文面は発表会のお礼・感想の送り方にまとめています。
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