結論から。日本舞踊の発表会で出演者が払う費用は、浴衣会や素踊りの会なら1〜5万円程度、衣裳・かつら・生演奏がそろう本舞台では数十万〜100万円を超えることもあります。 差を生むのは「会の形式」と「演目の長さ」です。金額は教室ごとに違うので、家族が出るときは本人を通じて最初に先生へ確かめるのが確実です。
日本舞踊の発表会、出演者の費用の相場は?
浴衣会・素踊りの会は数万円、本舞台は数十万円から100万円超が目安です。 同じ「発表会」でも、自前の着物で踊るか、本格的に拵えるかで桁が変わります。
以下は舞踊家や教室が公開している例です。あくまで目安で、会によって大きく違います。
| 会の形式 | 出演者の費用の例 | 出典 |
|---|---|---|
| 浴衣会(料理込み) | 3万円前後 | 西川矢右衛門ブログ |
| 素踊りの会(自前の着物) | 1万〜5万円程度 | 俺の日本舞踊 |
| 多流派合同の会(5分以内の演目) | 3万〜5万円前後 | 西川矢右衛門ブログ |
| 本舞台(衣裳・かつら・生演奏) | 数十万円〜100万円超 | 俺の日本舞踊 |
ある教室は、他教室の発表会の相場を50万〜300万円としたうえで、自分の教室では3万〜10万円程度に抑えていると公開しています(藤蔭善次朗教室)。幅が広いのは、それだけ会のつくり方が教室ごとに違うためです。
本舞台の発表会は、なぜ高いの?
舞台を整える専門家が大勢関わるからです。 会場を借りるだけでなく、生演奏の演奏家、照明・音響、着付け、かつら、化粧、衣裳の人たちに支払いが発生します。
藤蔭善次朗教室は、費用の内訳として出演料・会場費・人件費・衣裳のレンタルとクリーニング代・かつらや小道具・大道具のレンタル費・お花・DVDや写真を挙げています。唄や三味線はそれぞれ3〜8人、お囃子は6〜10人、照明は7〜8名で、「その日までに関わるスタッフさんも加えると100名を超える」と説明しています(藤蔭善次朗教室)。
演目が長いほど、衣裳の枚数が多いほど費用は上がります。子どもの手ほどきで踊る『菊づくし』のような短い曲と、早替わりのある大曲とでは、同じ会でも金額が違うのが普通です。
出演料のほかに、かかるお金はある?
演奏家やスタッフへのご祝儀と、先生へのお礼が別にかかることがあります。 これは出演者側の慣習で、見に来る客には関係ありません。
西川矢右衛門さんは、本格的な舞踊会では長唄や鳴り物の奏者、顔師(化粧の担当)、衣裳、床山(かつらの担当)、後見に「一万円とか五千円とか」のご祝儀を本番とリハーサルでそれぞれ渡す風習があると書いています。先生へのお礼も「1万円程度のお師匠さんもいれば、10万円以上のお師匠さんもいます」とのことです(西川矢右衛門ブログ)。
ふだんの稽古でも、お中元・お歳暮を「1ヶ月分の月謝」とする慣習があると紹介する教室があります(尾上菊彩)。
家族が出るとき、費用で気をつけることは?
金額は先生の方針で決まるので、最初に予算と希望を伝えておくことです。 発表会への出演自体が任意という教室も多くあります。
「恥ずかしがらず、素直に予算や自分の希望を伝えておきましょう」という助言があります(俺の日本舞踊)。藤間恵都子教室も、発表の場は劇場の発表会だけでなく稽古場での浴衣会のような形もあると説明しています(藤間恵都子教室 Q&A)。
確かめておくとよいのは次の3つです。
- 出演料に何が含まれるか:衣裳・かつら・着付け・写真・DVDは込みか別か
- ご祝儀やお礼の慣習:誰に、いつ、いくら包むのが教室のならわしか
- 会の形式:本舞台か、素踊り・浴衣会か
見る側として招かれたときの包み方は、発表会のご祝儀にまとめています。
このサイトで次に読む
- 家族が出演するとき — 応援団の見方 — 当日、客席から何を見ればいいか
- 菊づくし — 子どもの発表会でよく踊られる、短い基本の曲