結論から。拍手は「踊り手が決めの形で止まり、演奏(地方)が終わったとき」が確実です。花道の出やキメで拍手が起きたら周囲に合わせる。掛け声はかけない。撮影はしない。これだけ守れば大丈夫です。
拍手の位置は、出典によって幅がある
正直に書くと、解説によって説明が違います。
- 「拍手は演目完全終了後」(和ものびと)
- 「『キメ』のタイミングに拍手する」など基本マナーを守ればよい(瑞鳳流)
- 「周囲に合わせる。無理にリードしない」(梅川壱ノ介)
共通しているのは「曲の終わりは確実」「途中は周囲に合わせる」。初めてなら、演奏が止まって踊り手が形を決めた瞬間を待って、周りが手を叩き始めたら合わせれば十分です。
「キメ」とは何か
音楽が止まり、踊り手が動きを止めて形を見せる瞬間です。歌舞伎の「見得」と同じで、瑞鳳流は「音楽が止まった一瞬の静寂に、強い意志や感情が凝縮される」と説明しています。ここで拍手が起きる会もあります。→ 見得・間・足拍子
掛け声は、日本舞踊では一般的ではない
歌舞伎では見得の瞬間に客席から屋号(「成田屋!」など)を掛ける「大向う」の文化があります。日本舞踊の公演では「歌舞伎のような掛け声の文化は一般的ではない」(和ものびと)。静かに見るのが基本です。
撮影・録音・静粛
- 上演中の撮影・録音は、明確に許可されている場合を除いて禁止。フラッシュなしでも避ける。国立劇場は客席の撮影も禁止(国立劇場 よくあるご質問)
- 携帯は電源オフ。ビニール袋やペットボトルの開閉音に注意
- 開演20〜30分前に着席。途中で席を立つなら曲と曲のあいだに
迷ったら
曲の終わりに、周囲に合わせる。これが答えです。前の席の人が拍手を始めたら、それに乗る。誰も拍手のタイミングで人を評価しません。